会社の節目となる周年を祝う周年事業記念イベント。普段は多忙な社員もこの日ばかりは仕事の手を休め、全社が一体となる一大イベントでもあります。近年ではこうした機会を、啓発や意識変革の場として戦略的に利用している企業も多くなっています。
周年事業記念イベントというと、会社の歴史を振り返り、ステークホルダーに感謝の意を表するイベントであると思われがちですが、それだけではありません。「理念の浸透」「一体感の醸成」「企業の変革」といった、さまざまな目的を持たせて実施することも可能です。まずは開催の目的を定め、全社を挙げて盛り上げていきましょう。
学生時代を振り返ると、記憶に残っているのは文化祭・修学旅行・体育祭など、リアルコミュニケーションを伴うイベントが多いのではないでしょうか。企業の周年事業記念イベントも同じで、社員の記憶に残るのはやはりリアルコミュニケーションです。五感を通して情報をインプットし、社員同士双方向のアウトプットを行う体験は、記憶に残り続けるでしょう。紙媒体や動画による発信も重要ですが、社員や経営陣が一堂に介したリアルコミュニケーションには、開催の目的を果たすための強い効果が期待できます。
周年事業記念イベントには、各拠点の社員を含めた社内向けのものと、取引先・顧客など社外向けのものがあります。
社内向けの周年事業記念イベントでは、経営層が社員に対して感謝の意を表すと同時に、自社の歴史やビジョンが示されることが多いようです。周年事業記念イベントを機に自社を理解し、社員同士の交流を深めることで、社内の一体感醸成と、モチベーションアップを図れるのです。
一方、社外向けの周年事業記念イベントでは、取引先企業や外注先に自社の歴史や実績などを理解してもらうことが、信頼を深め、より良いお付き合いへとつながっていくでしょう。
周年事業記念イベントには6つのフェーズがあり、それぞれのフェーズに注意すべき重要なポイントがあります。
周年事業記念イベントを計画するに当たって最初に行わなければならないのは、目的とゴールの設定です。まずは周年事業記念イベントで何を目指すか、何を実現したいのかを明確にしましょう。
目的が設定できたら、次はスケージュールと予算を編成します。まずは開催の概要(日時・会場・参加者)を決定し、マスタースケジュールを作成しましょう。周年事業記念イベントの予算に占める会場費の割合は大きく、近年は会場不足の傾向もあります。会場の確保は早めに行ってください。
周年事業記念イベントのプログラムを、コンセプトを元に具体化。必要な制作物へと落とし込んでいきます。この段階でのポイントは、実施計画書を作成し、全体を俯瞰しながら進行管理を行うことです。
周年事業記念イベントにはできるだけ「五感を刺激するプログラム」を組み込みましょう。イベントに伴うリスクを想定し、対策をまとめておくことも大切です。
イベントが始まるとプログラムが終了するまでノンストップです。リハーサルやミーティングで段取りをしっかりと確認しておきましょう。
周年事業記念イベント終了後は、設定した目的・ゴールと効果を照らし合わせ、検証を行います。
<まとめ>
周年事業記念イベントは単なるお祝いではありません。企業の変革につなげるべく、総力を挙げて取り組みましょう。
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