周年事業を企業変革の機会として活用するとき、押さえるべきポイントがいくつかあります。中でも重要度が高いのが「社員を巻き込むこと」です。
これはそう簡単なことではありません。「そもそもどのようなイベントなのか誰も分かっていないようだ」「周年事業への関わりの度合いによって、社員間に温度差が生じている」など、多くの周年事業担当者が悩みを抱えています。
今回は、周年事業の成功に不可欠な「社員を巻き込むためのポイント」を解説していきます。
周年事業に社員を巻き込むには、何よりもまず周年事業に関心を持ってもらう必要があります。そこで活躍するのが社内メディアです。多くの企業は普段から社内報やイントラネットで必要な情報を発信していますが、周年事業に関してはそれだけでは十分ではありません。
周年事業を成功に導くには、できるだけ多くの社員の参画が必要になります。限られた時間の中で多忙な社員の関心を引くには、社内報やイントラネットに加え、ポスターや特設サイトといったメディアも活用しましょう。同じ情報を複数のメディアで発信することでより高い効果を期待することができます。
周年事業に社員を巻き込むには、どのようなメディアをどのように活用すればよいのでしょう。具体例をご紹介します。
社内報を活用した巻き込み事例です。定期的に発行している社内報で、周年の1年(もしくは数カ月)前から、周年までの日数をカウントダウン形式で掲載します。周年を定期的に意識することで期待を高め、周年イベントへの注目度を上げることができます。特別なコストもかからないため、多くの企業で行っている方法です。
周年事業に関心を持てない原因の一つに「状況が分からない」ことがあります。解決策は、webサイトで周年事業プロジェクトの進捗をリアルタイムで発信すること。「現在何を行っているか」「この先何が行われるか」が分かれば、一般の社員の気持ちが取り残されることはありません。全社を挙げて来る周年に臨みましょう。
周年事業の一貫として多くの企業で開催する周年記念式典。しかし、出席する社員の多くが言われるままに出席し、ただ座っているだけになっていないでしょうか。事前に特別パンフレットを配布しておくことで、当日の様子をイメージしやすくなり、式典の意義や目的を意識して出席できるようになります。
周年事業に社員を巻き込む方法は、他にも数多く存在します。周年事業の成功は、いかに多くの社員を巻き込むことができるかにかかっています。さまざまな工夫で目標の達成を目指しましょう。
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