周年事例

「One Global Ricoh」を実感 リコーグループの創立記念イベント

株式会社リコーコーポレートブランディング室戦略ブランディンググループ奥江様 株式会社リコーコーポレートコミュニケーションセンター広報室 企業情報グループ 佐橋様

オフィス向け画像機器を中心とした様々な製品とサービス、ソリューションなどを世界約200の国と地域で提供しているリコーグループ。創立82周年を迎えた2018年2月6日から毎年、創業の精神「三愛精神」に立ち返るためにグローバル全社員を巻き込んだ創立記念イベントを開催しています。(創立記念日のイベント開催の意義を伺った前回に続き、)今回は2020年2月6日に開催された第3回創立記念イベントのプロジェクトマネージャーを務めた担当者様に、イベントの内容を通じて、グローバルに毎年開催することの意義についてお話を伺いました。

第3回のテーマは「GEMBA」
国内外33拠点とダイレクトコミュニケーション

佐橋様:3回目となる創立記念イベントの企画にあたっては、過去2回の振り返りからスタートしました。その中の「工場やお客様接点など、業務の内容によってはイベントに参加できない社員がいる」、また「イベント参加に消極的な社員にも興味をもって参加してもらう必要がある」といったフィードバックを受け、現場でがんばる社員によりスポットを当てるとともに、業務特性に関わらず多くの人に参加してもらえる内容にしていこうと、第3回目のテーマは「GEMBA」に決定しました。
「GEMBA」は「現場・現物・現実から学び改善する」というリコーグループの理念であるリコーウェイの中の「私たちの価値観」の一つですが、日本語であるため海外の人にとっては馴染みが薄い言葉でもあります。グローバルに「GEMBA」に込められた意味を浸透することで、改めて現場の力を結集させリコーグループ全体で力強い一歩を踏み出していこうという想いも込め、設定したテーマです。

奥江様:その「GEMBA」をテーマとした第3回では、過去2回にはない大きなチャレンジに取り組みました。一つは「テレソン」。これは「テレビジョンマラソン」の略で、創立記念イベントの内容を10時間続けて配信するというものです。テレソンの中のメイン企画が、チャレンジの二つ目にあたる、国内外33拠点の現場で働いている社員とリコー・山下良則社長の「ダイレクトコミュニケーション」です。各拠点とスタジオをリモートでつなぎ、5分間ずつ直接対話をします。それを時差を鑑みながら33拠点で合計約165分間、もちろん途中休憩をはさみながらですが次々と展開していくのです。その様子をグローバルで社員が視聴可能にし、一体感を共有できるようにしました。

ダイレクトコミュニケーション中の様子

オリジナリティ溢れる「GEMBAムービー」を作成
海外の熱量によってイベントが引き上げられる

奥江様:実は「ダイレクトコミュニケーション」は、山下社長のアイデアなのです。「企業の宝は、社員のモチベーションである」を信条とする山下社長は、普段から現場の社員と対話をすることで、山下社長自身が現場から多くの気付きを得るとともに、直接的なコミュニケーションによって社員のエンゲージメントが上がる感覚を得ていたようです。そんな社長だからこそ、「ぜひ現場の社員と対話をしたい」と強い意志で逆提案をしてくださったのです。こちらが「どうやって実現しよう!?」と頭を抱えてました(笑)。

佐橋様:現場からも社長とのダイレクトコミュニケーションへの要望は高かったですよね。国内外の主要な拠点から、海外にぽつんとある従業員が10人程度の拠点まで、要望のあった拠点は全て網羅し、33拠点となりました。参加する拠点には、事前に自分たちの仕事を紹介する「GEMBAムービー」を作成してもらいました。

奥江様:GEMBAムービーは、拠点の皆さんが工夫して作りこんでくれて、オリジナリティに溢れた楽しい動画が多かったですね。

佐橋様:私たちも見ていて楽しかったですよね。山下社長には事前にGEMBAムービーを見ていただき、イベント当日に拠点とつながるとまず、ムービーをみた感想を伝えていただきました。その上で、各現場が普段抱えている疑問を、山下社長にぶつけてもらいました。自分たちの仕事の重要性や役割について、社長自身の言葉で伝えていただいたことで、現場のモチベーションは非常に上がったと思います。

奥江様:実際、5分間のコミュニケーションが終わるとすぐに、各拠点から「ありがとう!」「すごく楽しかったし興奮しました」といった内容のメールが続々と届きました。ラテンアメリカの統括拠点からは、「私たちは地球の真裏にいるけれど、皆さんのすぐ隣にいるように感じました」という意見をいただき、とても心が温まりましたし嬉しかったです。

イベントの進行に問題ないか随時確認

佐橋様:イベント後に実施したアンケートでも、9割の人から「One Global
Ricohだと感じた」という回答を得ました。普段仕事をしていると、自分の職場のことで精いっぱいになってしまいがちですが、リコーグループにはグローバルで様々な仕事や現場があるんだと改めて感じられて、グループ全体でGEMBAの大切さの理解が進んだと思います。

奥江様:私個人としても、9万人ものグローバル社員の中で、同じように頑張っている人がこんなにいるんだと感じモチベーションが上がりましたし、グローバルなつながりを大事にしていきたいと思うきっかけになりました。また海外の人は何事にもポジティブでウェルカムな姿勢がすごい。グローバルを巻き込んだからこそ、その熱量で私たちも気持ちを引き上げてもらい、イベントを成功させることができたと思います。

佐橋様:グローバルな視野を持つことで、改めてリコーグループの価値・魅力を再発見できましたよね。

興味のない人も楽しめる仕掛けづくり
3回目だからこその苦労と成果

佐橋様:昨年の2回目の創立記念イベント後に感じた大きな課題として、参加意欲の高い人だけでなく、あまり興味がない人にもぜひイベントに触れてもらい、モチベーションを上げるきっかけにしてほしい、ということがありました。そこで今回国内のいくつかの事業所では、社員食堂の業者様にお願いして、「創立記念日限定のスペシャルメニュー」を作っていただきました。あまり興味のない人や業務で多忙な人でも、普段の生活をしているうちに楽しみながら触れてしまうという仕掛けの一つです。海外では、自主的にバースデーケーキやグッズを作って盛り上げてくれていました。

奥江様:3回目ともなると、過去2回のチャレンジを越えなければいけないという高いハードルがある中で、どうやってワクワクを感じて参加もらうかというアイデア出しが大変でしたね。そんな中でも、イベントで感じた想いを一過性で終わらせることなく、次の年に思い出せるようにした「タイムカプセルメール」などの仕掛けを、遊び心を持ちながら楽しく発想していきました。

佐橋様:3回続けてきて、創立記念日が社員に周知されてきたと思いますし、事務局としても、イベントとして何が響くかといったノウハウが溜まってきていると思います。今回のテーマは「GEMBA」ですが、もともと創立記念イベントの根底にあるのはリコーの創業の精神「三愛精神」を大事にしていこうという想い。それが徐々に浸透していると思うので、やはり毎年実施することの大切さを感じています。

奥江様:私は今回初めて事務局に参加しましたが、リコーの各部門やグループ会社、関連会社の皆さんがとても協力的なのに驚きました。皆さんから「今年はどんなイベントにするの?」と期待していただいています。それも過去2回のメンバーの皆さんが、丁寧なコミュニケーションを重ね、培ってきた良好な関係のおかげだと思います。

参加者の嬉しそうな表情に感涙
自身のエンゲージメントが高まった

佐橋様:創立記念イベントに向けては、約5か月前から準備を始め、当日も長丁場。その中でも最も印象的だったのは、やはりイベント当日、各拠点とつながった瞬間に、現場の人たちが見せる表情でした。社長と国旗を振り合い、現地語で挨拶を交わしながら、皆さんが本当に嬉しそうな顔を見せてくれたのです。33拠点全てつながる度に、ウルっときてしまいました。

各国の社員と回線が問題なくつながっているか確認

奥江様:同時に無事に回線がつながりますようにと、33回ドキドキしながら祈りましたよね(笑)。当日は無我夢中であまり実感がありませんでしたが、翌日改めて動画を見て、皆さんの楽しそうな様子と、すべてやり遂げた達成感に私もジーンとしました。
そして私が感動したのは、実は準備段階です。イベントの3~4か月前に、各現場に動画や写真などのコンテンツ作成を依頼したのですが、短納期でのお願いだったにもかかわらず皆さんすごく協力的で、一緒に頑張ろうという姿勢で取り組んでくださいました。また集まったコンテンツをみて、「こんな現場があるんだ」「こんな人がいるんだ」と私自身の理解が深まった時に、改めて「すごい会社だな」と肌で感じることができました。創立記念イベントは、社員の方々のエンゲージメントを高める活動ですが、回りまわって、私自身のエンゲージメントが非常に高まったんです。

終了後スタッフで撮影した記念の一枚

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