周年事例

周年を、未来を考えるきっかけに タキロンシーアイの100周年記念事業


統合新会社として
手を取り合って行う周年行事

周年事業一覧:
■社内向け事業
・全社投票による周年ロゴ作成
・アイデンティティブック発行
・周年特別タブロイド配布
・拠点ごとでの社内祝賀パーティー開催
・創立100周年記念誌発行
・各拠点紹介映像、パプリカダンス映像作成
■社外向け事業
・周年コンセプト映像公開
・オフィシャルホームページにて周年サイト公開
・100周年記念映像公開
・社外向け祝賀パーティー開催

タキロンシーアイ株式会社(以下、タキロンシーアイ)は、2017年4月に、タキロン株式会社(以下、タキロン)とシーアイ化成株式会社(以下、シーアイ化成)が経営統合して誕生しました。2019年はタキロンの創立から数えて100年となる節目の年。ここに向けて2018年4月、100周年行事実行委員会とその下に広報分科会が結成されました。
しかし、統合間もない新会社では、タキロン出身者とシーアイ化成出身者の間の融和が喫緊の課題。特にシーアイ化成では、数年前に創立50周年記念式典を行っていたこともあり、100周年事業を社員一人ひとりが自分事として受け止めるために、まず統合後の新会社に対する意識の醸成が必要でした。広報分科会ではまず、100周年記念事業を社内融合施策の延長上に位置付け、両社がそれぞれの歴史を振り返り、初めて一つのことに一緒になって取り組む場として設定することにしたのです。
周年行事のコンセプトは、「全社員が自社を知り、未来を考え、行動できるようになる」。現在働く社員をターゲットに、自分たちのルーツや強みを知り、新たに生まれたタキロンシーアイの未来にポジティブな期待感を持ち、これまでの枠を超えて物事を考えてもらうことを目指しました。周年事業を通して社内の融和と意識の変革に貢献したことが評価され、広報分科会は社内表彰で社長賞特別賞を受賞しました。

全社員が自社を知り、未来を考え、行動できるようになる創立100周年記念誌を発行。

タキロンシーアイが挑戦し続けてきたDNAを引き継ぐために、アイデンティティブックを発行

タキロンシーアイの100周年の歴史を社内外に伝えるために、周年サイトを公開

全従業員、OBに感謝を伝えるために、各地で社内祝賀パーティーを実施。周年をきっかけに、社内外にタキロンシーアイの製品を知ってもらうために、周年映像、ブランディング映像を公開。

読み手を意識した編集方針
社内報制作の経験もヒントに

広報分科会メンバーの皆さんに、100周年事業の計画・実行に当たって、工夫した点や苦労した点、反省点、今後の展望などについて、話し合っていただきました。

久下:以前発行した「タキロンのあゆみ(社史)」は歴史中心の堅い感じの作りで、なかなか手に取って読んでみようとは思わないものでした。今回記念誌の制作に携わるにあたっては、せっかく作るならば、気軽に読んでもらえるようなものを作りたいという思いがありました。

全従業員、OBに感謝を伝えるために、各地で社内祝賀パーティーを実施。周年をきっかけに、社内外にタキロンシーアイの製品を知ってもらうために、周年映像、ブランディング映像を公開。

清水:編集の段階では、タキロンとシーアイ化成の記事のバランスを取ることに苦労しました。通史部分に掲載する内容のほか、特集として取り上げるテーマも、統合前の会社のどちらかに偏らないよう気を配りました。また、社内の各セグメントについても、比較的新しい事業や規模の小さな事業も丁寧に扱い、誰が読んでも納得してもらえるような記念誌を目指しました。

鈴木:私は全国の各拠点や海外を含むグループ会社を担当し、写真やコメントを集めました。海外のグループ会社から、大勢の社員が笑顔で写った写真が送られてきて、いい記念誌ができそうだとうれしく思ったことを覚えています。

角野:私は、タキロンの創立当初の歴史を担当しました。特集記事と通史部分で取り上げる内容が重複するため、切り口や表現を変えるなど工夫しました。特集は製品や技術の歴史、年表部分は会社の動きというふうに切り口を分け、誌面のトーンも合わせることで、それぞれのコンテンツの編集方針が明確になり、その後も編集しやすくなりました。

岩田:記念誌は特に、会社に愛着を持って、過去の社史や社内報の制作に携わってきたメンバーがいなければ完成しなかったと思います。過去の社史の転載に終わらない紙面づくりができたのはよかったと思います。

清水:私はタキロンで約10年社内報の制作を担当しました。記念誌制作にあたって、昔制作した社内報を懐かしく読み返しました。当時、少しでも社員に親しんでもらえるように、社員をできるだけ多く登場させたり、製品開発エピソードを取材したりしたことが、記念誌制作に役立ちましたね。

岩田:特に苦労したのは、記念誌の原稿集めです。執筆を誰にお願いするか決め、書いていただいた原稿の構成を揃えて編集し、内容に間違いがないか確認し、誌面を作るという工程はとても大変でした。

鈴木:取材した内容を文章にして、取材相手に確認していただいて修正するというやり取りに、かなり時間がかかりましたね。

清水:昔の株主総会招集通知や決算資料を参照して、数字を一つひとつ確認しました。印刷物として記録に残すものですので、間違いがあってはいけません。

大重:私は、記念誌の中の未来パートを担当しました。コンセプトの「未来を考えて行動できるようになる」という大事な部分を担うコンテンツです。そこで、若手社員にスポットを当て、若手から率直な意見をもらい、未来について語ってもらうページを企画。思いをどう引き出し、どう見せるかを工夫しました。

岩田:100周年記念パーティーは、各拠点での社員向けのものと、社外のお客様を招いたものを開催。すべてトラブルもなく、終了できてほっとしました。全拠点を紹介する映像や、各拠点のメンバーにダンスを踊ってもらって編集した映像を作り、パーティーで流すととても盛り上がりました。全員参加型企画の力を感じました。

清水:OB(OG)にも幅広く招待状を出しました。参加された皆さんの中には昔のアルバムを持ってきてくださった方もあり、とても喜んでくださっていました。

鈴木:拠点紹介やダンスの映像を、社内イントラから見られるようにしたことで、周年事業自体の盛り上がりにもつながったと思います。

大重:周年事業として、記念誌・アイデンティティブックの制作や映像の制作、パーティーの準備など、さまざまなコンテンツが同時に進んでいました。全てのコンテンツのスケジュールを把握して進捗管理を行い、適切な人に仕事を振ってくれるメンバーがいたことで、スムーズな進行が実現したと思います。

岩田:社員の皆さんに、周年に対する意識を共有し盛り上げるために、さまざまな工夫をしました。ポスターやデジタルサイネージのほか、メールでは何段階かに分けて周年事業の情報を発信。社内報にもその都度載しました。

角野:会社のOB(OG)の理解を得ておくことも重要だったと思います。タキロンは昔からOB(OG)を大切にしてきた会社で、記念誌の原稿について相談した時に、周年行事に対するご意見やご要望をいただくことも多くありました。しかしコンセプトはあくまで、現在働いているタキロンシーアイの社員が、未来に向けて気持ちを一つにすること。このことをきちんとお伝えして、ご了承をいただくようにしていました。

周年事業の目的を共有し
社員を巻き込む仕掛けが必要

岩田:記念誌やアイデンティティブックの制作は苦労しましたが、思い描いたものが完成したと感じています。一方で、社内アンケートの結果などを見ると、周年事業の意図が十分に伝わっていなかった点は反省点です。

久下: パーティーには全社員が参加しましたが、それ以外の事業に関してももっと全社員を巻き込んで作り上げても良かったのかなぁと感じます。

大重:事業の進め方や内容などを、分科会のメンバーで決めてしまったことが多かったですが、もっと社員に意見を求めれば、当事者意識が高まったかもしれません。

岩田
100周年事業をどのような目的で行うのか全社員に共有し、盛り上がるような仕掛けを作って、「踊らにゃそんそん」という雰囲気を醸し出せたら良かったなと思います。情報発信を事務局ばかりが行うのではなく、経営トップにもお願いしてもよかったかもしれません。
100周年の2年前に分科会を立ち上げ、周年事業として何をするべきか、メンバー全員で考えました。この時に決めたコンセプトが、記念誌や動画など全てのコンテンツに共通して感じられるようなものにするために、もう少し準備期間があればより価値のある周年事業に近づけられたかもしれません。

周年事業から生まれた
新たな動きを未来につなげる

鈴木:この記念誌は、今後タキロンシーアイが120年、130年、150年と節目の年を迎えるたびに、後世の広報メンバーに参照してもらえる資料になったと自負しています。

久下:そうですね、そのために記念誌の電子化も行いました。今後は、社史に掲載するような情報をその都度取りためていくような仕組みがあればいいなと思います。

清水:一から情報を集めるのは大変ですので、社内報が果たす役割も大きいと思います

久下:経営トップがよく、「失敗事例を共有し、未来に生かす大切さ」を話されています。そこで私は、記念誌やアイデンティティブックに失敗事例を載せたいと考えていたのですが、執筆者の意識は成功事例に向くため、ほとんど掲載することができませんでした。しかし、失敗事例以外にも、社史に載せるほどではないけれども後世には伝えたいという、いいエピソードがたくさん集まりました。このような内容を後世に伝えていくために、社史以外に何か良い方法がないか、模索していきたいです。

岩田:経営トップからはこの周年事業を、次の動きにつなげてほしいと期待されています。「未来を考え、行動する」というコンセプトを生かして、地域貢献や社会貢献の取り組みに力を入れていきたいですね。

大重:100周年を機に、プラスチックメーカーとしての責任を果たすために、グループをあげた新しい社会貢献活動として河川や湖でのごみ拾い「水辺のクリーンエイド」という活動をスタートしました。これは、周年事業のコンセプトを未来につなげていく一つの例だと思います。さらに会社全体を盛り上げ、社員を巻き込んでいきたいですね。

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